「伝える」を届けるブログ

都内の大学で哲学を専門として学んでいる3年生です! ここで哲学ときくと、現代においてマイナーな分野にされているというイメージを抱かれるかもしれません。そういったマイナーな「哲学」から世の中を見るとどう見えるのか?どう役に立つのか?といったことを中心にブログにしていこうと思います! その他映画や本のレビューを公開していきますので是非チェックしてみてください!

読書との付き合い方を哲学生が考察 第80話

0.読書サービスは絶対的に良いとは思いません

こんにちは!!

 

先月から雨が多いですね~

あんまり外に出れないですが皆様どう過ごされていますか!

 

自分はもっぱら読書をしています!

 

実は自分一人暮らしなんですが、

家に本棚が2個あり、総じて5060冊はあるんです。

Amazon Kindleにも50冊ほどあるんで、全く退屈しない毎日です。

 

今日はそのAmazon Kindleのサービスを1つである

Unlimitedについて考察したいと思います。良いサービスですよね!!

 

まず簡単にこのサービスを説明しますね!

 

1.Amazon Kindle Unlimitedとは

 

このAmazon Kindle Unlimitedは月額980円ほどで、対象となる数万冊の書籍が無料で読めるというものです。

 

哲学書でもプラトン等が無料で読めるので、非常に良質なサービスです。

 

一見とても便利なんです。しかしこの「無料」というところに自分はそこそこの注意を払わなければならないなと思っています。

 

次項で解説していきますね!

 

2.実際に身銭を切るか切らないか

 

これは外山滋比古さんの著書『思考の整理学』でも触れられていたことなんですが、

 

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Amazonより引用

無料サービスというのは、その本自体に対して身銭を切っていないということになるんですね!

 

これが何を意味するか。

自分は無料で本を読むと「頭に残りにくいのではないか」ということを強く思ってます。

 

というのも苦渋の決断をして購入した高い本はかなり真剣に読むと思うのです。

なので頭の中に残りやすいんですね。

 

一方Unlimitedで無料で読める書籍というのはとても高速で消費されていくコンテンツだと思うんです。

 

別のものに置き換えてみましょう。

 

身銭を切って買った高額の書籍。これは「超高価なフレンチ」としましょう。

次にUnlimitedサービスを利用して読んだ本、これを「ジャンクフード」としましょう。

 

栄養価の側面からも、食すときの記憶が残りやすいのも当然フレンチだと思うんです。

 

逆にジャンクフードというのは大体スマホ見ながらさっさと食べてませんか?笑

そういうレベルだと思うんです。

 

つまり、日常的にUnlimitedサービスを使用して読んだ本というのは、

日常的にジャンクフードを摂取していることと同じ意味だと思うんです。

 

美味しいんですが、フレンチよりは質が下がるんです。 

 

といっても学生さんはお金もないですよね。

僕もそうなんですけど、その場合にどのようにUnlimitedサービスに働きかけるべきかを少し考えてみました

 

3.Unlimitedサービスを有効活用するために

 

そもそもジャンクフードを食べたらやはり運動しなきゃいけないと思うんです。

運動して、ストレッチする。いわゆるケアですね。体に悪いですから。

 

これと同じでUnlimitedサービスを使用した際、もし啓発や教養等の勉強目的で読書をしたのであれば、いつもより運動しないといけないと思うんです。

 

ここでいう運動とは何か。

それは、近くのメモ帳やデジタルノート等に読書して得た内容を転記するということだと思うんです。

 

超高速で消費されていくので学んだ内容が記憶に残らないんですよね。

なのでいかにUnlimitedの書籍を読んで学んだことを転記するかという行動の有無が非常に重要なんじゃないかなと思っています。

 

また、これは山口周さんという方が書かれていた『読書を仕事につなげる技術』という書籍の中にもあるんですが、転記は全部で3ヶ所に限定すると良いそうです。とても大変なので…。

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Amazonより引用

 

以上、このような感じです!

 

4.読書とうまく付き合うために

 

正直、読者って付き合い方が難しいですよね

 

何を読めばいいかもわからないし、どのくらい読めばいいか、どういう読み方をすればいいのか等、悩みが尽きない娯楽だと思います。だからこそ敬遠されやすいのかもしれません。

 

そんな方のために、ショウペンハウエルという哲学者が『読書について』という著作を残しています。

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Amazonより引用

 

これ、とても薄い本なんですけど、正直読みやすくてオススメです。学部2年生の自分でも読めました。

 

この本の面白いところはよくある一般論の「多読せよ!」という価値観を否定しているような内容でもあるんです。(厳密には多読は良書に限定せよという文脈です。) 

 

もしよろしかったら読んでみてください!

 

それでは本日を見てくださってありがとうございました!!

明日からも楽しい読書ライフを過ごしていきましょう!