運命の赤い糸。恋愛の哲学を紹介します。前編 第73話
前編0.運命の赤い糸
こんにちは!!
みなさん。「運命の赤い糸」は信じますか?
運命の赤い糸とは、
「私」と「私が愛する誰か」は運命の赤い糸で繋がっている。
その人と相対する瞬間に両思いに落ちる。という運命論的なお話です。
実は「運命の赤い糸」について述べている古代の哲学書があります。
その名を『饗宴』。(きょうえん)
著者はプラトンです。
今日はその書籍の内容を解説しながら、運命の赤い糸について書き起こしたいと思います
では、まずプラトンの解説から行きましょう!
1.プラトンとは何者か。
プラトン。哲学界隈では知らない人はいないと思います。
高校の倫理とかでも習うのでしょうか。
正直哲学にあまり触れていない方にプラトンを紹介することは僕にはできません。
もちろん時間を取ればエピソードはたくさんあります。
しかし正直かなりコアな話になってしまいます。
せっかく今見てくださってるあなたがブログを閉じてしまう可能性があるので笑、プラトンの凄さがわかるワンフレーズだけ残しておくことにします。
「西洋哲学の歴史とはプラトンへの膨大な注釈である」Byホワイトヘッド
実はこの表現、言い回しは大好きです笑
要するにプラトンが凄すぎて、もうその後の哲学者は何を言おうが全てプラトンの注釈、プラトンを軸に何か思想を加えたものに過ぎないという意味です。
半端ないですよね。プラトンて紀元前の人ですよ。笑
そして、その西洋哲学をニーチェがその手で終わらせるというのがデフォな歴史の捉え方なのかなと思います。
そんな半端ないプラトンが書き記した哲学書はさぞ難しいかなと思うかもしれないですが、
正直マジで面白い。小説のようなものです!かなり読みやすい!!
2.プラトンの古典が読みやすい理由
プラトンが書いた哲学書は『対話篇』と呼ばれているものがほとんどです。
これは「特定の人」と「特定の人」との議論形式、会話形式で進行する書籍になります。
そのため文学作品を読んでる感覚に近いと感じます。
ちなみに余談なんですが、先日哲学に関する自己啓発書をパラパラ読んでいたところ、
「プラトンはつまらない。何も現代に活きない。私は1冊も読んだことがない。」という趣旨の文章がありました。ショックです(泣)
現代に活きるかどうかはマチマチですし、この方の主張を否定するつもりは毛頭ありません。(この方の書籍も面白かったですし)
ただ個人的にプラトンの著作は本当に面白くて大変勉強になります。ぜひ読んでほしいです!
2,5.個人的にオススメするプラトンの著作
個人的にオススメは『メノン』という著作ですね。
とても薄い割に重要な部分がたくさん詰まっている。本当に面白い小説のようなものです。
内容は「幾何学を知らない青年が幾何学を知るようになる過程」がテーマです。マジでおもしろい!
哲学を学びはじめて1ヶ月でもスラスラ読めました。
では『饗宴』の本題に移ろうと思います。
3.『饗宴』とは。
まずタイトルの『饗宴』。これは要するに「飲み会」みたいなものです。
この本の状況を説明致します。
これは遥か昔の知識人(ソクラテス、アリストファネス等)の数人が、
飲み会の場で「愛とは何か?」ということについて語る「物語」です。
愛。エロースと呼ばれているものです。これは「エロ」みたいな現代のセクシャルな意味合いではなく、「愛」という意味ということは注意が必要です。
そんで、その知識人が一人づつ「これが愛だ!」というプレゼン大会を行うんですね。
その中にいた喜劇作家であるアリストファネスが「運命の赤い糸」について述べるんです。アリストファネスのフィクションなんですけどね。
4.一旦セーブ
長くなりすぎたのでこの辺で一旦セーブをします。
続きは明日アップします。「運命の赤い糸」の成り立ちが極めてロマンティックかつロジカルに記述される面白いシーンです。
是非みなさんお楽しみにしていてください!それでは!!