【書評】ロジカルになれる箇条書きの使い方 後編 第142話
1.ロジカルになれる箇条書き
「うまく相手に情報を伝えられない…。」
「面接で端的に自分の話を述べることができない…。」
そう思ってる方は少なからずいますよね。
朗報です!!!
今日と明日でそのようなお悩みを解決するビジネス書『超・箇条書き』の書評をしていこうと思います。
という話から昨日は始めましたね!今日は昨日の続きです!
なので気になる方は昨日の前編から御覧ください!
1.箇条書きの重要性
2.箇条書きの技術①(昨日はここまで)
3.箇条書きの技術②
4.箇条書きの技術③
5.この本の使い方の一例
昨日の前編と今日の後編で以下の5ポイントを解説することになっています。
今日は「箇条書きの技術②」から説明していきます!
ぜひご笑覧ください!!笑
2.超・箇条書きの技術② 「物語化」について
今日最初のポイントは「物語化」です。
今回紹介する物語化には大きく2点のポイントがあります。
(書籍にはもっとたくさんあります。)
(1)フックをつけよう
(2)固有名詞を活用しよう
この2点です。
まずフックですね!!
「フック」とは、相手が「聞きたい」「読みたい」と思ってくれるような仕組みです。
そのコツとして「イントロ」を活用しましょうというのが本書の学びです。
「イントロ」、つまりプレゼンの初めですよね。
何を伝えるべきか。それは「相手が期待していること」とこの書籍では述べています。
「結論ファースト」という話し方にも同じものを感じます。
また応用テクニックになってしまいますが、相手の「期待」に合わせてイントロを変える必要があるということにもなります。つまりただ結論からいえば良いというものではないということですね。相手が自分の話に興味があったりする場合には、背景知識から説明した方が効果的な場合もあります。
いずれにしろ、イントロで勝負がつくということですね。
次に固有名詞の活用法についてです。
次の例をご覧下さい
例1)会社案内に出ていた社員の方の考え方に共感し、情熱に刺激を受けました。
例2)会社案内に出ていた情報システム部の山本さんの考え方に共感し、情熱に刺激を受けました。
どちらも伝えているメッセージは同じです。ただ固有名詞を使った例2の方が胸に突き刺さるメッセージですよね。会社の方も具体的にイメージしやすいですし本気度が伝わります。
抽象的で自分ごとになりにくい一般名詞を固有名詞に変えるだけでここまでインパクトに差があるなら積極的に活用したいと思いませんか?
3.超・箇条書きの技術③
次にメッセージ化について紹介します。
メッセージ化のポイントは
(1)隠れ重言排除
(2)否定の有効活用
です!!
まず隠れ重言からいきましょう!!
重言とは「顔を洗顔する」であったり、「筋肉痛が痛い」みたいな意味が重複している言葉のことです。
これを使うデメリットは冗長になってしまうということが挙げられます。
もちろんそれだけを知っている人は多いんですが、気づかぬうちに意外とやってしまっているタイプの重言があります。
例えばサッカーをしている人のポリシーとして
ゴールを目指す
というものがあったとしましょう。
これってサッカーやっているうえでは当たり前のことですよね。
つまりサッカーという文脈上これは重ね重言とカウントすることができるんです。
つまり、わざわざ言わなくても良いことなんです。
そんなヤツいるかよ!と思うかもしれませんが、意外といるようです。
例えば、
働く上での目標で「お客様に喜んでいただける新商品を作ります!」というモットーを掲げる方がいたとします。これも当たり前のことですよね。
つまり、隠れ重言です…。
プレゼンでは一つ一つの文のキレで勝負しなければならないので、隠れ重言を排除することは非常に大事なことになります。
今一度自分の言っていることが隠れ重言になっていないかをよく確認してみましょう!
この本では「NGワード集」といういつも掲載されているので、そちらを見てみてもいいかもしれません!
最後に否定です!!
ポリシーとして「生産性を上げる」ということを掲げるとしましょう!
これだけでは正直、そりゃそうでしょという感じになってしまいます。
しかし、ここに否定の言葉をつけていましょう!!
「長時間労働に走るのではなく、生産性を上げる」
非常にわかりやすくなりましたね。
否定を効果的に使うことでスタンスのとれたメッセージが生まれます。
結果として相手の心を響くメッセージを作ることができます。
「○○ではなく△△!」という構文はひとつ頭の中にストックとして蓄えておきましょう!!
(本書ではソニーの「開発18ヶ条」が取り上げられています。もし良ければググってみてください。)
また、そこまでスタンスを取りたくない。
そこまで絶対的に否定できることは少ない!
と考える方がいらっしゃるかもしれません。
そんな方におすすめなのがソフトの否定です!
「AよりもBがいいよね」という言い方でしたら必ずしもAを否定しているわけではありません。しかしBの方が良い!というスタンスを作り上げることができます。
また「AからBになる」という言葉も効果的です。
もともとの出発点を入れることで「比較による否定のニュアンス」が出てきます。
この辺りを意識することで自分のスタンスが明確になります。
結果として相手の胸を突き刺す文章、言葉を生み出すことができます!!
ぜひこの辺のテクニックを活用し、わかりやすく自分のメッセージをまとめる訓練を一緒に頑張っていきましょう!
4.情報過多の現代
現代は情報過多になっています。
かつての情報格差、不足が顕著だった時代には、ひとつのコミュニケーションにはたくさんの情報を詰めた方が良かったのかもしれません。
しかし現代は最早引き算の時代であると考えます。
いかに余分な情報を削り、端的なメッセージで相手に動いてもらえるか。
ここが非常に大切だと思うんです。
昨日と今日で箇条書きに興味を持ってくださった方はぜひ『超・箇条書き』を読んでみてください。感想もどしどしお願いします!!
それでは本日はこの辺で失礼致します!
読んでくださりありがとうございました!!