樽に住んだ男 第17話
〈読んでいただきたい方〉
・美術に興味があるアナタ
・「アテナイの学堂」を知っているアナタ
・哲学の豆知識を知りたいアナタ
・コロナの生活に嫌気が差しているアナタ
樽に住んだ哲学者
こんにちは!!
今日は前回の書評とは違って、再び哲学について美術的な観点から覗くブログです!!
ちなみに前回は『思考の整理学』を紹介いたしました。
よかったら見てみてください!!
今回は古代ギリシャの哲学者の覗きます!!
あのクソつまらんところです。
日本史でいう縄文時代のようなイメージです。
あまり面白い内容ではないことが推察されます(笑)
しかし、ちゃんと見てみると興味深い知見も多いです。
そこで今回は再びラファエロの「アテナイの学堂」という絵画を切り口にします!
古代ギリシャの哲学をどのように見るか。
その古代ギリシャ哲学の面白い部分をピックアップしてお伝えします!!
ディオゲネスの哲学
一人目は〈ディオゲネス〉という哲学者です!!
上の写真で言うと、階段の段差のところに青い布を纏って横たわっているやつです(笑)
ところでなのですが、哲学者て変わり者のイメージありません?
屁理屈をこねるみたいなイメージがあるかなと思うんですけども。
この哲学者はそのイメージ通り、変わり者です!!
別名、「樽のディオゲネス」です!!
家を捨てて樽に住んでいた人でした。
地位や権力には関心を示さなかったみたいです。
現代にいたらヤバいです。
かの有名なアレクサンドロス大王がディオゲネスに対して、「欲しいものは何かな?」と仰った時にディオゲネスは「そこを動いてください。私の日向があります。」と言ったとのこと。
金や地位じゃなくて、日向を欲しいと!!
ある意味の変態です。狂気の沙汰です。
こんな会話もなされました。
アレクサンドロス大王「お前そんなこと言って怖くないの?」
ディオゲネス「あなたは何者ですか?善い人ですか?悪い人ですか?」
アレク「無論、善い者である。」
ディオ「それなら、なぜ善い者を怖がるのでしょうか。」
立派な返しですね。極上のパンチラインです。
後編へと続く
この哲学者から何が見えるかは、明日の後編へと委ねます(笑)
ところで、この哲学者は屁理屈に見えましたでしょうか。
自分は、この哲学者は人目を気にせず自身の世界観に則って生きているようにも見えます。
人間の欲望は底なしで、満たされてもすぐ欠乏状態へと陥りませんか。
というのも、今やコロナの影響で当たり前だった日々も幸せであったと改めて実感します。
もちろん経営者の方は厳しい毎日を送られていると思いますが、この現実を地獄と捉えても何も生まれないので、エネルギーの充電期間も兼ねて、改めて日々の幸せを噛み締める期間にしたいものです!!
では続きの哲学者とまとめは後編で!
見てくださってありがとうございました!!