パトスがなければ人は動かない 第15話
〈読んでいただきたい方〉
・偉大な哲学者が述べる「他人を動かす人」について知りたいアナタ
・コロナのご時世で各地方知事をテレビで見たアナタ
・「アリストテレス」という哲学者を知らないアナタ
他人を動かすことのできる人とは
こんにちは!!おおきにです!!
今回は「他人を動かす人」の特徴について、
古代の哲学者の知見を借りてブログにしようと思います!!
ちなみに前回は「客観」に比べて「主観」がどれだけ重要かというものをブログにしました!
今回は、その「主観」にも関わるようなトピックになります!!
大阪府知事の吉村さん
さて、最近はコロナの影響でテレビでも様々な知事の方を見る機会があります。
その中でも特に大阪府の知事である吉村さんは、
非常に若々しくパワフルで人を巻き込む力が強いような気がします。(あとイケメン笑)
ここに、「他人を動かす人」のヒントがあります。
逆に、世間的に見て人がついていかない人っていますよね。
このような「他人を動かすことができるor動かせない人の特徴」を哲学的に見て述べていきます。
(啓発ブログではありません。哲学ブログです。)
人を動かす3要素
今回はアリストテレスの『弁論術』という古典を参考に致しましょう!!
ただこのアリストテレスという哲学者、エグいくらい難解なのです。
友だちに頭のキレる哲学的なやつがいるのですが、『弁論術』を読んだ後は頭の血管がキレてミイラになっておりました。
なので、あらすじやよ要約等はせず、論点のみを抽出していきます。
ところでみなさん、人前で喋るときや人を動かすときはどういうことが大事という風に思いますかね?
これも前回のお話に繋がりますが、やっぱ客観性でしょ!論理的な喋りでしょ!という意見が多いようにも思われます。
この「論理」のようなものをアリストテレスは「ロゴス」と述べております。
アリストテレスが人を動かすにあたって必要だと考えた3要素のうちの1つです!
まあ現代においてもこれは前提というか、論理的じゃないこと、矛盾してることをいくら言ってもやっぱ人って動かないですよね。
ではみなさん、論理的に「物を盗む」重要性を語っている人がいたとして、その人についていきますか?
いかないですよね。それはだめです。ちなみに窃盗事件の罪は重めです。
なぜついていきません?それは「道徳」に反しているからですよね。
これは「エトス」というもので、倫理と呼ばれるものです。
道徳的ではないことを言っても誰もついてこない。当然ですね。
さあ、ここまでで終わりではありません。
アリストテレスは、現代に蔓延っている論理モンスター、人を論理で支配しようとする悪魔に強烈なカウンターパンチを繰り出します。
最後の3つ目。それをアリストテレスは「パトス」と呼びます。
「情熱」のようなものですね。これがパトスです。
論理的でもボソボソ喋っている人についていく人は少ないでしょう。
要するに、論理だけでは人は動かねえよってことですね。
それ以前に、その人の人徳も関係しますけどね!
まとめると
人を動かす際には
①道徳なんことを
②論理的に
③熱を込めて伝えるということがあります。
それらが揃うことで、初めて人を動かせるのです。
長渕剛さんとかすごいですよね。熱量が。
前述の吉村さんも、仰っていることは正しく、熱量があるからこそ人がついてくるのだと思います。
燃えるように語ろう
はい。以上が要点になります。
この3要素はどれも重要ですが、個人的には③のパトスがいちばん大事なのかなと思います。
多少非合理的なことでも、ついていきたい!と思うことはありますからね。
確かに、現代においてはトーク術等の巷に売られている啓発書のテクニックを真似たほうが早いかもしれません。
しかし、軸や信念のない小手先のテクニックは自分のうぬぼれを生むだけかもしれないとマックのJKが言っておりました。
そのような経緯もあり、この古典は信念を生む契機になるかも、現代においても一定の妥当性がある論理だと判断し、批判の恐怖を抱えつつブログにさせていただきました(半泣)
今日はこのような感じで、おいとまさせていただきます。
哲学書はかなり難しくてブログにしたくはないんですけども、このような感じで要点だけピックアップさせていただくので、大目に見てください。(白目)
もし誤謬を発見してくださった方がいれば自分まで教えてください!
では、本日はこの辺で失礼させていただきます!
見てくださってありがとうございました!!!
明日はとあるエッセイのレビューをしようかと思っています!!
そんなこんなで明日もよろしくおねがいします!!