戦争=絶対悪とみなさなかった思想家たち 第99話
0.戦争について述べる難しさ
こんにちは!!
今日は我々の身近にない「戦争」について、あまり知られてない事実を紹介しようと思います。
現代の日本人であれば、、、
やはり太平洋戦争を経て「戦争は絶対悪である」という認識がメジャーであるように感じます。
しかしながらみなさんも知っているような有名な思想家は、案外戦争に意義を見出している場合もあります。例えばルソーやカントですね。彼らは戦争を必要悪としてみなしています。
今日その辺の事実をあくまで紹介させていただこうかなと思います!!
1.宗教戦争の重要性
まず近世の初頭をみた時に、やはり宗教戦争は外せませんよね。
異なった宗派の人達がをそれぞれ命をかけて戦うその姿はとてつもなく凄惨な光景であったことと思います。
そこで戦争を絶対悪とみなす思想が出てきます。
当然と言えば当然の話なのかもしれません。
二度と起こしてはいけないほど悲惨な戦争であったでしょうから。
もしみなさんだったらどのように自分の国の戦争を止めますか?
おそらくホッブスの『リヴァイアサン』を想起した方も多いのかなと思います。様々な策があるかと思いますが、結局は絶対君主のような存在を作り上げ、完全トップダウンの体制を作るという結論に歴史としては行き着きました。
これを批判したのがルソーやカントです。
2.ルソーやカントの問題提起
結局のところ「絶対君主」を立てたはいいものの、王様ってやはり自分が裕福になることであったり対外的な勢力を広げることであったりに関心が向いていました。
そしてその時代は、やはり侵略や植民地によって領地を拡大するんですよね。
そんな状況の中で戦争は本当に無くなるのか?という重要な問題があります。
これにいち早く気づき痛烈な批判を下したのが、ルソーやカントです。
ルソーやカントは絶対君主制が戦争の原因であると指摘しました。
そのような観点から共和制というものを構想し、「戦争をなくすために戦争を用いる」という必要悪としての戦争という観点に目を向けたのが当時の一部の思想家の実態であるのかもしれません。みなさんも意外なことなのかなと思います。
3.現代に戦争はどうなるのか
無論、戦争というのは被害を出します。さらにその内容を考えてみても利益があるものとは思いません。
しかしながら「戦争は絶対悪」という思考で止まっていいものかとも思うんです。
戦争に積極的価値を見出すのではなく、戦争の多様な側面を観察しなければ本質は見えてこないのかなと思います。
このブログの初期の方で「平和」について考察しています。よろしければ一覧から見てみてください。
今日はあくまでこの程度のお話になります。
詳しい戦争論については自分もあまり詳しくはないもので、ざっくりした概要の紹介にとどめました。もしこの話に興味持ってくださった方は何か戦争についての書籍を一冊読むと良いのかもしれません。
自分は『ハリネズミと狐』というバーリンが書いた戦争と平和の歴史哲学に関する本を少し読んでみて、またブログにしていければと思います。
それでは本日も読んでくださってありがとうございました!!
また明日もよろしくお願いします!!
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