偉人は何をもって偉人なのか? カントから考察 第55話
〈特に想定している方〉
・哲学に興味がある方
・哲学をちょっとかじってみたい方
・「道徳観」について考えたことがある方
こんにちは!!
今日以降はドイツの大哲学者「イマヌエル・カント」と、カントの持つ「道徳観」をできるだけ噛み砕いて解説させていただこうかと思います。(とても緊張)
道徳観について明確な意見を持っている人はブレないですよね。
偉人の道徳観を鵜呑みにするわけではないですが、何かを判断する際の自分の判断材料の一つとしてストックしておくと便利かもしれません!
後はこの「カント」の難解さ、異次元さ、常人の思考の遠いところに存在しているような感覚を味わっていただきたいと思います。
まず今日はカントについて軽く解説致します!!
イマヌエル・カントとは
カントが生きていたのは「近代」と呼ばれる時代で、特に18世紀を生き抜いた人です
日本で言えば「ペリー来航」とかの時代です。
このカントの凄さがわかる説明を用意してみました。
哲学の歴史はカントの前と後で分けられる
このように巷では言われているようです!
まぎれもなく、哲学界に深い爪痕を残した哲学者です。
このカント、生まれが裕福ではないそうです。
馬具商人の息子という出自です。
13歳のときに母を亡くし、早くから自分の力で生きていきます。
その行く末は近代、いや哲学史を誇る偉人ですし、認識論(哲学の分野)の界隈で革命を起こし、46歳でケーニヒスベルク大学の正教授まで上り詰めます。
努力の力はすごいですね。(努力をしていたか、本人が努力と思っていたかはさておき。)
カントの持つ業績
そんなカントの業績を見ていきましょう
①コペルニクス的転回
→認識論(哲学の分野)がテーマです。
認識論:「物事を知るとは?」「知る のメカニズムは?」等を考察する哲学の一分野
天動説が常識とされていた時代に地動説を唱え、常識を覆したコペルニクスのようにカントも認識のメカニズムの常識を覆します。(後日解説予定)
この大きな出来事が「コペルニクス的転回」と呼ばれています。
②三批判書の執筆
『~批判』という「すごい」書物を3冊発行します。哲学書の中では鬼ムズの部類です。(笑)
何がすごいのか?①ともかぶりますが、認識のメカニズムを覆したり、功利主義と相容れない道徳観を述べたり、というすごい書籍です。
③『永久平和のために』で国際機関創設を提案する
恥ずかしながらこの書はまだ読めていないのですが、内容を少しピックアップします。
・常備軍(近世に見られた国直属の軍隊)
・民主的な法治国家の建設
・国際法の制定
・世界連邦(国家連合のイメージです)の実現
そうなんです。まさに現代において必要とされていることでかなり的を得ているんですよね。
業績としては半端ないレベルですよね。やばいですこの人。
この人のすごさを一言でまとめると、歴史の転換点になっていることでしょうか。
転換点というのは、既存の枠を超越して新しい枠を提示することですね。まさにイノベーションです。
偉人は「先人が行わなかったことをやりのけて、人類の進歩に貢献」したから「偉人」なのでしょうね。
「ただ良いことをする」「人のマネをする」だけでは偉人のレベルに達しないことがよくわかりました。
カント。覚えておいてもらえると嬉しいです。
自分が街中であったら1秒以内に土下座するレベルですごい人です。
今日のまとめ
今日はカントについて扱いました!
カントの背景、業績についてまとめたうえで、
明日はカントの「道徳観」を(できるだけ)わかりやすく解説していきます!!
よろしければ明日もチェックをお願いします!
それではありがとうございました!!