何者でもない 第35話
〈想定している対象〉
・音楽が好きな方
・読書、特に自伝が好きな方
・勇気をもらいたい方
野性的なアーティスト
こんにちは!!
今日も今日とて書評をしていこうと思います。笑
今日紹介する方は、この本です!
『何者でもない』 般若 幻冬舎
この本は自伝です。
ということは作者がどういう人なのかがとても大事ですので、簡単にまとめてみました。
この作者の「般若」という方はラッパーです。
YouTubeの動画やライブ映像で見る般若さんは
本当に男らしく野性的な人で確固たる自分を持っているようにみえました。
名曲も多く、1人で自分の道を進んでいて、絶対にブレていないというか。。。
自分はこういう人に憧れやすいのかもしれませんが、、、
そんな般若さんの
少年時代
どのようにヒップホップと出会ったのか
ヒップホップとして名を挙げるまでの過程
活躍してからの胸の内等 内容も大変濃く、それだけ重みのある自伝でした。
簡単に魅力を紹介していきます!!
経験を積んだ人の言葉
自分が挙げる魅力は一点。言葉の力が圧倒的な点です。
もちろんこの本の詳しい内容というのは説明するときりがないので、
是非読んでいただきたいんですけど、
時々の必死さ、緊迫さだったり
絶対に曲げられない、後に引かないという強い気持ちみたいなものが無数の言葉で構成され、本を通して読者にまざまざと見せつけてきます。
文章の中に黒い太文字で名言チックなようなものが紹介されているんですよね
例えば、
「新たな日々が始まった日、目の前には課題が山積みだった」
このような文章は、一見誰もが想像できると思います。
しかしこの文章がコンテクストの前後関係によって意味を規定するとき、それは想像が追いつかないほど膨れた意味になったり、深い意味になったりします。
この言葉のイメージは容易ですが、その中に含まれている般若さんだけの経験とバックボーンによってとても深みを増します。何を言うかではなく、誰が言うかだ。というセリフはこういうことなのでしょうか。
「アウェーな現場で客の心を掴むにはどうすればいいか考えていた」
時折、自分の強みが活きる環境に意図的に向かえ!というアドバイスをしてくださる方がいます。とても合理的なアドバイスだなと思います。
しかし上記のアドバイスには「自分の強みっていうのは何だろう」という一種の強迫観念的な側面もあるのかなと思っているのも事実です。
自分の能力が活きる環境と、やりたいことができる環境。
両立し得ないものだとしたらどちらを選ぶべきなのか。
就活するにあたって、毎日このようなことを考えています。
そんな中で
上記の名言は否定的環境でも力を発揮して結果を出すんだという選択もあるという肯定的側面もあり、正直自分はこれを見た時にゾクゾクした感覚に襲われました。
とても希望をもらえた1冊でした。実際の文脈は緊迫した内容なんですけど(笑)
自伝の面白さ
自伝て面白いですね。
アメリカ大統領も職務終了後に自伝を出しますが、
やはり自伝の魅力的な所は、
筆者が裏ではどういうことをやっていたのか、
どういうことを内省していたのか、
という価値観の出会いにあると思いました。
やっぱり才能だけでどうこうしている人なんていなくて、
世の中成功や失敗に関わらず何かしらの結果を残した人は、
やはりその結果、経験が土台になりまた挑戦を重ねていくんだという希望が湧き上がると同時に気が引き締まりますね。
人生の優先順位は人それぞれですが、自分の軸を曲げてはいけないなと思いました。
何かオススメの自伝があったら、ぜひぜひコメントをお願いします!
読んでくださりありがとうございました!!